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箱わなで捕獲のクマ…引き取り先無く駆除「やれることやった」"発砲しない猟友会"感じた現実とのギャップ

2020年8月3日19:10
 北海道砂川市の養鶏場に相次いで出没していたとみられるヒグマ。箱わなで捕獲され、引き取り先がないまま8月2日駆除されました。駆除に至るまでは、苦渋の決断でした。

 猟友会:「行き先探してやるから。できるだけ殺さないようにするからおとなしくしていて」

 7月30日、砂川市の養鶏場の裏に設置された箱わなで捕獲されていたオスのクマ。体長2mほどで約270キロ。連日この養鶏場に現れニワトリのエサなどを荒らしていた個体とみられています。

 砂川市の猟友会では捕獲後クマを生かす方法を探り引き取り先を探していました。しかし…。

 木村 洋太 記者:「吹き矢でしょうか、クマに麻酔をかけています」

 箱わなの周りを囲みクマを静めようと試みる作業員。捕獲から3日、事態が動きました。

 木村 洋太 記者:「箱わなに入ったクマが運ばれていきます。クマが動く様子は見えません」

 麻酔で眠る箱わなのクマ。北海道砂川市の養鶏場で捕獲され、3日が経った8月2日、砂川市内の施設へと運ばれ駆除されました。砂川市は駆除の方法を明らかにしていません。

 北海道猟友会砂川支部 池上 治男 支部長:「我々は行き先・引き取り先を一生懸命探したが現実とギャップがあった」

 北海道道猟友会砂川支部の池上治男支部長。2018年、砂川市の依頼で警察が同行しクマを駆除した際、建物に向かって発砲したことが違法だったとして免許取り消しとなった問題を受け、猟友会として発砲の基準が曖昧だとして銃の使用を取りやめています。

 猟友会が今回模索を続けたのは、クマを生かす術。全国の動物園など引き取り先を探し続けてきましたが見つからなかったと言います。

 北海道猟友会砂川支部 池上 治男 支部長:「猟友会でやれることはやった。猟友会としては(箱わなのクマが)市の所有物だと市が言う中で、我々としてはそれ以上できない」

 猟友会の銃使用に関する問題は解決しないものの、砂川市が踏み切ったのはクマの駆除でした。

 被害にあった養鶏場 吉野 徹さん:「これでやっと安心して仕事や生活ができると思っている」

 住民の不安は解消される一方、異例の事態となった今回住民が感じたことは。

 被害にあった養鶏場 吉野 徹さん:「本当ならば自然が好きでここで暮らしているので、クマと共存できればいいと思っていたが、人間に危害を加えたりすると一緒に暮らせないと思い、市の判断は正しかったと思う」

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