札幌市は1月21日、新たに新型コロナウイルスの感染者が5人死亡、73人の感染が確認されたと発表しました。
亡くなったのは50代男性、70代女性、80代男性2人、100歳代男性で、1月18日から20日にかけて死亡しました。北海道内での死者の発表は74日連続となりました。
感染者は非公表含む10代から80代の73人(再陽性1)。6日連続で100人を下回りました。
新たなクラスターは2日ぶりに確認されていません。
これまでのクラスターが拡大しています。
●札幌田中病院
新たに入院患者の感染が確認され、この関連の感染者は計282人となりました。
●123例目 有料老人ホーム
新たに入居者3人、従業員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計36人となりました。
●134例目 医療機関
新たに職員2人の感染が確認され、この関連の感染者は計219人となりました。
札幌市は医療機関名を非公表としていますが、札幌市内で2例目の200人を超える大規模なクラスターの拡大が続いています。
●144例目 医療機関
新たに職員の感染が確認され、この関連の感染者は計15人となりました。
●146例目 医療機関
新たに患者2人、職員1人の感染が確認され、この関連の感染者は計11人となりました。
●149例目 医療機関
新たに入院患者2人の感染が確認され、この関連の感染者は計10人となりました。
札幌市職員の感染が確認されています。
●札幌市豊平消防署(出張所勤務)
50代男性救急隊員の感染が確認されました。
救急隊員として業務をしていますが、業務中の市民や同僚職員との濃厚接触はないとしています。
●札幌市感染症対策本部 医療対策室
20代女性従業員の感染が確認されました。
調査業務を担当していて、事務室内での勤務で市民との接触はなく、同僚従業員20人全員の陰性を確認しています。
学校での感染も確認されました。
●札幌市立清田中学校
生徒3人の感染が確認され、当該生徒の濃厚接触者は1月31日まで出席停止に、当該生徒が在籍する2クラスは、最長2月1日まで学級閉鎖となります。
この中学校ではこれまでに計3学級が閉鎖措置をとっています。
ススキノの接待を伴う飲食店、いわゆる"夜の街"関連の感染者は4人増え、計189店舗、665人となりました。
73人中、23人の感染経路が不明で、重症者は3日連続で前日から1人増えて7人になっています。
政府は東京と近隣の11都府県(東京・神奈川・千葉・埼玉・大阪・京都・福岡・兵庫・愛知・岐阜・福岡・栃木)に緊急事態宣言を発令しています。
"GoTo"トラベルの一時停止も2月7日まで延長。北海道は「集中対策期間」を2月15日まで1か月延長し、新たにススキノ地区のすべての飲食店に午後10時までの時間短縮営業の要請をするなど対策を強化しています。
北海道は緊急事態宣言を要請する基準として、新規感染者が直近1週間に人口10万人あたり25人を超えた場合を新たに決めていて、1週間平均では1327人。
北海道は1月20日までの1週間では「計1093人」。「10万人あたり21人」で基準内ですが、札幌市は「28人」と基準を超える状態が続いています。
【1月1日以降の北海道の新規感染者数(札幌市分)】
1月1日: 98(64)
1月2日: 77(51)
1月3日: 68(24)
1月4日: 92(60)
1月5日: 79(42)
1月6日: 115(72)
1月7日: 160(98)
1月8日: 181(94)
1月9日: 215(110)
1月10日: 188(76)
1月11日: 134(91)
1月12日: 145(81)
1月13日: 108(60)
1月14日: 194(88)
1月15日: 202(107)
1月16日: 191(85)
1月17日: 124(50)
1月18日: 125(70)
1月19日: 92(47)
1月20日: 163(98)
北海道が独自に定める警戒ステージは現在3(札幌市は「4」相当)ですが、北海道全体としてもステージ4の基準に達しているものが7項目中3項目出ています。
【ステージ4への移行基準と直近1週間の状況】(1月14日~1月20日)
・新規感染者数 796人 → 1093人
・陽性率 10% → 5.1%
・新規報告数 増加 → 減少
・入院患者数 350人 → 730人(20日現在)
・療養者数 796人 → 1647人(20日現在)
・重症者数 35人 → 13人(20日現在)
・経路不明割合 50% → 32.1%