3月2日は全道的に大雪となりましたが、根室など太平洋側では冷たい雨の後に幻想的な風景が見られました。一方でこの風景、交通に思わぬ影響を及ぼしました。
まるでガラス細工のようにきらきらと輝く木の枝…こちらは3月3日の根室市の様子です。
ガラスに見えるものの正体は氷です。木の枝や電線など町中のあらゆるものに張り付き、太陽の光で宝石のように輝いていました。
一方、こちらは3月2日、むかわ町で撮影された映像です。
車の窓を開けるとそこに氷でできたもう一枚の窓が!手でたたくと簡単に割れてしまいました。
これは『雨氷』と呼ばれる現象です。雲から落ちてきた雨粒が、地面付近で凍る寸前まで冷やされ、地面にある物体に氷として付着する珍しい現象です。
3月2日は発達した低気圧が北海道を通過し、上空に暖気が入り込んだことが原因と見られます。
この雨氷が原因で、つららが落下するおそれがあることから、根室市の国道44号線、温根沼大橋は通行止めとなっています。
春の大雪は、思わぬ置き土産も残していきました。