北海道ニュース UHB

生活保護「記録簿」"紛失・引き継ぎ不十分"で放置…約1年後に市民歩道で一部発見

2021年4月2日12:05
 北海道函館市は、生活保護申請の関係書類や収入申告書などの個人情報が書かれた生活保護受給者の記録簿1世帯分の一部を紛失したことを発表しました。

 生活保護記録簿を紛失したのは、函館市の福祉事務所「亀田福祉課」です。

 同市保健福祉部管理課によりますと2020年2月、担当職員が生活保護受給者の個人情報が記載された「生活保護記録簿」が所定の保管場所にないことに気づき、当時の管理職に報告し、書類を探しましたが見つかりませんでした。

 2か月後の4月に新たな管理職が着任。記録簿の紛失は引き継がれず、必要な対応がとられていませんでした。

 そして2021年2月、函館市民から「同市内の歩道で書類を拾った」という旨の連絡が入り担当職員が確認したところ、ファイルケースに紛失していた書類の一部が入っていました。

 この事態を受け、同市保健福祉部管理課は、当該生活保護受給者に謝罪するとともに、担当の職員に事情を聞くなどして調査を進めているものの、残りの書類は見つかっていないということです。

 紛失した「生活保護記録簿」の一部には、生活保護の申請~決定までの関係書類、訪問記録や収入申告書などの個人情報が含まれていました。

 紛失の原因を同市保健福祉部管理課は、書類の定期的な所在確認ややむを得ない場合の持ち出し承認手続きなどが行われていなかったことや、鍵の故障などで施錠ができない不備なロッカーが複数あり、そのうちの一つに保管されていたこと、紛失当時の対応や管理職への引き継ぎが行われていなかったことをあげています。

 今後は書類の定期的な所在確認をすることや、文書持ち出し手続きの徹底、ロッカー修繕などで再発防止に取り組むとともに、警察に被害届を提出することも検討していて、見つかっていない書類を探すとしています。

直近のニュース