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トップディビジョンの壁…バレーボール元日本代表エース“越川優”が挑む「一発勝負」#3

2021年5月3日20:03
 バレーボールのVリーグ機構は4月19日、一度は中止になった「V・チャレンジマッチ(V1・V2入替戦)」を5月4日~5日に三重県伊勢市で開催することを発表しました。

 決戦が迫る中、2020年夏にヴォレアス北海道に加入した、元日本代表エースの越川優選手を直撃しました。

 ヴォレアス北海道が2年越しで辿りついた入替戦の舞台。昇格は“悲願”ではありますが、現実的にV2チームに勝機はあるのでしょうか。

 2007年に現在のV・チャレンジマッチとなって以来、入替戦で昇格を果たしたのは2008/09シーズンのFC東京と、2012/13シーズンのジェイテクトSTINGSの2チームだけ。15年でたった2回だけなのです。

 何より越川選手自身もJTサンダーズに所属していた2016/17シーズン、V2富士通との入替戦に臨み2連勝でV1残留を決めた経験をしています。

 越川選手は「技術も経験もV1チームのほうが上」と冷静に力の差を認めた上で「初日1セット目の入り方」をポイントにあげました。

 「勝つためには試合の入りで相手に余裕を出させないこと。ヴォレアスがゲームの主導権を持って進まない限り、ぼくは勝てないと思っている。特に今回こうした状況になって不安は今までよりも大きくなっていると予想される。自分達がゲームをリードできるようにしたい」。

 コロナ禍で揺れた人生。ただ、人生に起こるどんなことも受け入れて、それを自身のプラスにできるという確固たる信念が、越川選手の言葉と行動から伝わってきます。

 「全てはぼく自身の選択で決まったこと。こうやって北海道に来ることができて新たな出会いがあり、新しい経験をさせてもらっていることは、自分の人生にとっては間違いなくプラス」。

 そして言葉に力を込めました。

 「オリンピックを目指していた中で、そこに出られない、チャレンジすらできなくなってしまったことは残念。でも今はそれよりも入替戦でどうやったら勝てるか、どう準備するかという方が自分にとっては大きかった。今はオリンピックにチャレンジできなくなったことよりも、今やっていることに集中している自分がいる。ここでどういう結果を出せるか。僕自身の今までのバレー人生がかかっている」。

 越川優選手、36歳。自分の夢は閉ざされても今、この時、応援してくれるファンと同じ夢を見るために戦います。

 5月4日、午後4時。バレーボール人生をかけた戦いのホイッスルが、伊勢のコートに鳴り響きます。

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