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コロナワクチン 自治体トップの“先行接種” 相次ぐ 「キャンセルでの廃棄を避けるため…」

2021年5月14日22:15
 新型コロナウイルスのワクチン接種で、北海道内の少なくとも4市町のトップが先行接種していたことが分かりました。

 それぞれ「キャンセルでの廃棄を避けるためだった」などとしています。

 積丹町では、松井秀紀町長(73)や教育長(67)、30~60代の職員3人の計5人が“福祉施設”枠で接種を受けていました。

 ワクチンは4月27日から行われた医療従事者への先行接種に続き、5月12日から特養老人ホームなどの福祉施設の入所者や従業員への接種が始まっていて、12日に5人分のキャンセルが出たため、町長らが接種しました。

 町によりますと、キャンセルが出た時点でワクチンは使用されなければ数時間後には廃棄される状況で、無駄にならないよう他に接種できる人を探しましたが見つからず、町長らが接種しました。

 町は「町長や教育長は高齢者で、新型コロナに感染したら町政への影響が大きい。また、職員3人はワクチンにも関わる医療従事者にあたり先行接種もできたが、キャンセルに対応するため接種していなかった」と説明した上で「キャンセルが出た場合の取り扱いは、共同でワクチン接種を行っている周辺の自治体と『医療機関で接種できる人を探し、見つからなかったら町で探す』などと事前に取り決めていて、問題ないと考えている」としています。

 礼文町では、小野徹町長(70)が、一般の高齢者に先駆け「医療従事者」枠で接種を受けていました。

 町の医療従事者への先行接種は、4月12日から実施していましたが、1人が辞退したため、町長が接種しました。4月13日に1回目、5月12日に2回目を接種しました。

 町は「他に接種できる人を探す時間はなかった。ワクチンを無駄にできなかったので、役場の中で最も高齢だった町長が接種した」などとしています。

 一般の高齢者向けのワクチン接種は、5月18日からでした。

 小樽市では、4月28日に迫俊哉市長(62)と副市長(63)が「医療従事者」枠で接種しました。

 市長が5月14日に記者会見で公表しました。

 医療従事者へ先行接種で4月28日に2人分のキャンセルが出たため、ワクチンを廃棄しないよう市立病院が接種できる人を探しましたが見つからず、病院側が市長と副市長に接種してほしいと要請しました。

 市長は「医療従事者を差し置いて接種しようとしていないので問題ないと考えている。やむを得ない措置だったと思ったので公表しなかった。しかし今、全国的に首長の接種が問題になっているので公表した」などと話しました。

 余市町の斉藤啓輔町長(39)も「余った分を接種した」などと公表しています。

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