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"トンネル残土"受け入れ先一部決まる…「手稲山口」の札幌市有地 北海道新幹線 今秋着工も工期遅れ懸念

2021年6月24日22:37
 2030年度末の開通を目指し工事が進められている北海道新幹線の札幌延伸に伴い、鉄道・運輸機構と札幌市は6月24日、「札樽トンネル」工事で発生する土砂の受け入れ先の一つを手稲区手稲山口地区とする協定を締結しました。

 土砂の受け入れ先は、札幌市が手稲山口地区にごみ処理場の予定地として確保している市有地です。

 北海道新幹線のトンネル掘削工事による残土には、ヒ素や鉛など自然由来の重金属が含まれていて、環境や健康への影響を心配する地域住民から反対の声が上がり受け入れ先の選定が難航していました。

 これまで札幌市では手稲山口地区に加え、厚別区山本地区と手稲区金山の3地域が候補地となっていて、4月に札幌市が手稲山口地区での残土受け入れを表明し、手続きが進められていました。

 札幌-小樽間の札樽トンネル(約26.2キロメートル)は星置(4.4キロ)、富丘(4.5キロ)、札幌(8.4キロ)の計3工区が札幌市内で、手稲山口地区では、3工区分の土砂約115万立方メートルの約8割にあたる約90万立方メートルを受け入れることになります。

 工事は2021年秋から開始する見通しですが、2030年度末の札幌延伸に向け当初の計画から一部の工期が約2年半遅れる厳しい状況となっていて、工期短縮などが課題となっています。

 また、掘削工事で発生する残りの土砂約25万立方メートルの受入れ先はまだ決まっていません。

 札幌市は候補地となっている手稲区金山と厚別区山本地区のほか、新たな受け入れ先も模索しています。

 北海道新幹線建設局の竹津英二局長は「残土受け入れについて説明会を重ね、地域住民から一定の理解が得られた」とし、「環境保全に万全を期して工事を進める」と話しました。

 北海道新幹線の新函館北斗-札幌間は、212キロ中約8割がトンネル区間で、掘削に伴う残土受け入れが課題となっています。

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