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【スキージャンプ】小林陵侑と葛西紀明の絆…新たな伝説を生む師弟

2022年1月24日19:00
 スキージャンプの小林陵侑選手。その才能を見出し伸ばしたのが所属チームの監督でもある“レジェンド”葛西紀明選手。

 2021年10月、来るシーズンに行われる大会に話題は及びました。

 Q.まな弟子の北京での活躍はー

 「(陵侑のジャンプならノーマル、ラージ、それに団体の)三冠いけるのではないかなと思っている」

 Q.(北京からは新種目)混合団体もあるがー

 「ミックスもあるんですか、ずるいですね。それとられたら(ジャンプのメダル獲得最多)記録でちゃうな。とにかく、とれるメダルは全部とってもらいたい」。

 ◇世界が注目する“ROY”「いつも挑戦者の気持ちで」

 日本ジャンプ陣が北京で金メダルを獲得すれば長野以来24年ぶり。その期待を集めるのが札幌のチームに所属する小林陵侑選手、25歳。

 3年前、日本人で初めてワールドカップ(W杯)年度チャンピオンに輝き、今年も伝統のジャンプ週間2度目の総合優勝を飾るなど今、世界が注目しています。

 Q.世界が注目する中で臨む大舞台

 小林陵侑選手はー

 「多分、緊張すると思う…(ただ)何だろう、何かずっと気持ちは変わっていなくて、本当に1戦1戦、挑戦者の気持ちというか、そこでの最大パフォーマンスを求めて試合をしているので…」

 ◇世界の“大谷翔平”と同じ岩手県生まれ

 小林陵侑選手はメジャーリーガー大谷翔平選手と同じ岩手県生まれ。葛西紀明選手に才能を見出され、7年前に北海道にやってきました。

 兄・潤志郎、姉・諭果、弟・龍尚…きょうだい全員がトップ選手ということもあり普段はニックネームの“ROY(ロイ)”や名前の“陵侑”と呼ばれています。

 レジェンドの教えを受け21歳だった4年前に初めてオリンピック代表に選出されました。

 2018年2月、UHB杯ジャンプ大会のインタビューで陵侑選手はー

 「はい、緊張してきました。まだ何がなんだか分かっていない。分からないと思うが楽しんでいきたい」。

 ◇初めての五輪で~2018年冬

 平昌五輪は個人ノーマルヒル7位入賞、ラージヒル10位(いずれも日本勢トップ)。6位だった団体ではチーム最年少ながらアンカーの重責を担いました。

 当時を振り返り陵侑選手はー

 「前回大会は僕、ほんとオリンピックが初めてで、よくわからない状態で試合が終わった感じだった」

 ◇大ブレークの2018-19シーズン

 けた違いのジャンプで度々、ファンの度肝を抜いてきた陵侑選手。平昌五輪後、一気にブレークします。
 3シーズン前、ワールドカップで初優勝するとジャンプ週間4戦4勝の完全優勝含む年間13勝。シーズン最強の称号を手にします。

 ◇UHBのカメラの前で心境を明かした伝説の師弟

 2019年のインタビューでー

 Q.2018-19シーズンを振り返って

 陵侑選手:
 (どこか他人事のような様子もあり)

 「ハハハ、すごいシーズンでした」

 そしてー

 「あんな、うまくいくことはないと思う」。

 葛西紀明監督兼選手(当時46歳)ー

 「平昌五輪でメダルをとってくれるのではないかと思っていたが、少し間に合わなかった。本当にうれしく思っている」。

 そして…

 「葛西紀明“育てて”スゴイな」

 ーと言って笑顔。

 当時、過緊張の克服、メンタル面の改善が躍進の要因との指摘もあり、この質問ー。

 Q.メンタルは大事か

 陵侑選手:
 「すごく大事だと思う」
 「飛ぶ中で“2番目”くらいに大事だと思う」
 
 Q.1番大事なのはー

 陵侑選手:
 「1番はやっぱり技術なのかな…」

 『技術がないと“メンタル強くてもどうにもならない”』

 ◇世界最高最先端の技術

 小林陵侑選手を支える卓越したスキーテクニック。踏切のパワーをジャンプ台に真っ直ぐ伝え、素早く空中姿勢を完了。空気抵抗を少なくし他の選手を圧倒するスピードと高さで“マキシマム”と呼ばれる放物線の頂点を高く遠くに描くことができるのです。

 師匠、葛西選手が伝授した“スリップしない” 踏切。多くの選手が苦労するこのテクニックを陵侑選手は即座に習得したといいます。

 ◇2021年10月の取材で師弟はー

 Q.今季に向けた取り組みはー

 陵侑選手:

 「ジャンプの全体の流れを今シーズンはすごく気をつけてできたので、それが今、良かったかなと思う。アプローチの組み始めてから着地までの全体の流れを」

 Q.ここまでの歩みはー

 「本当に1シーズン、1シーズン、1本、1本、集中してきた。そういう意味ではあっと言う間だった」。

 「W杯総合チャンピオンになって多くの方が応援してくれたことによって、本当に今まで駆け抜けてこられたと思う。これからも応援していただけたらいいなと思います」。

 葛西選手兼監督は…

 「一番、メダルに近い選手だと思っている。夏は調子よくても冬にダメになってしまう、ということもあると思うので、これからが一番大事な時期になってくる。冬への切り替えがうまくいけば北京五輪につながっていくと思う」。

 今季のW杯は1月23日まで14試合に出場して優勝6回、2位が2回で表彰台8回。あとは4位3回、5位2回、7位1回。

 ジャンプ週間後のリフレッシュが少し気がかりではあるものの、しっかりと冬への切り替えを乗り切っています。

 まだ先と話していたオリンピックも目の前に迫ってきました。

 Q.北京へはー

 陵侑選手:

 「もちろん金メダルを目指してやっていきたい。チャンスはあると思う」。

 少し間をおいてー

 「自信はあんまりないです」

 笑顔を見せました。

 ◇北京五輪ジャンプ競技日程

 2月5日 女子個人(ノーマルヒル)
 2月6日 男子ノーマルヒル個人
 2月7日 混合団体(新種目)
 2月12日 男子ラージヒル個人
 2月14日 男子団体

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