13人が重軽傷を負ったバスの事故をめぐり、ずさんな捜査で違法に起訴されたとして、運転手が国に損害賠償を求めた裁判で、札幌地裁は1月25日、国に約430万円の支払いを命じました。
この事故は2013年8月、北海道・胆振地方の白老町の道央道でマイクロバスが横転し13人が重軽傷を負ったものです。
訴状によりますと、運転手の高橋雅彦さん(62)は自動車運転過失致傷の罪で在宅起訴されましたが、部品の破損が事故の原因になった可能性があるとして裁判で無罪が確定。その後、高橋さんは国に損害賠償を求め、提訴していました。
札幌地裁は25日「検察官は利害関係を有しない専門家などからも意見を聞き取るべきだった。起訴は違法だった」などと指摘し、国に約430万円の支払いを命じました。