毎年6月にロシア200カイリ内で行われていたサケマス漁の試験操業が、今年は見送られることが決まりました。
水産庁が発表したもので、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が影響したものとみられています。
試験操業が見送られるのは初めてです。
試験操業は2016年、ロシア側が禁止したロシア200カイリ内での「サケマス流し網漁」の代わりとして、漁船1隻が「引き網漁」で行ってきました。
漁獲割当量は日ロの交渉で決められ、去年の割り当ては125トン。
去年の操業期間は6月1日から7月31日までの36日間で、入漁料は約2433万円でした。
一方で、日本の排他的経済水域で行われるサケマス流し網漁は5月に解禁されていますが、ウクライナ侵攻で日ロ間の漁業交渉が難航し、例年より3週間ほど遅い出漁となるなど、道内の漁業への影響が続いています。