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海鳥の楽園「天売島」 7月に見られる大迫力の光景<北海道の自然シリーズ>

2019年7月19日20:00
 北海道羽幌町の羽幌港から西に約28キロに浮かぶ、周囲わずか12キロの小さな島「天売島」。海鳥の天敵が少なく、巣に適した崖があることから、海鳥の楽園になっていて、約100万羽が生息しています。ここでは、世界的にも珍しい光景を見ることができるんです。

 天売島は、ウミネコやウミウ、ヒメウ、そして、絶滅危惧種のケイマフリやオロロン鳥とも呼ばれるウミガラスなど、8種類の海鳥たちが生活をしています。

 島の一部の道路では、ウミネコが闊歩していて、人間は出来るだけ、お邪魔しないようにゆっくり通り過ぎます。

 この時期に特に人気のツアーが「ウトウ」の帰巣ナイトガイド。毎年約40万のつがいが子育てをしていて、日中、海で魚を捕まえていた親鳥たちは、口いっぱいに魚をくわえて、日没とともに一斉に子どもが待つ巣穴へ帰ってくるのです。

 地上には無数の巣穴がありますが、それぞれが間違えることはないそうです。ウトウの帰巣が見られるのは6月~7月いっぱい。真上を次々と飛んでいく姿はまさに圧巻。大迫力の光景が広がります。

 今年のピークは過ぎたものの、例年7月末までは、観察することができるそうです。また、ウトウは鳥なのに、飛ぶのは苦手。注意して観察しないと頭にぶつかってくることもあるんだとか。

 7月20日と21日は、「天売ウニまつり」が催され、天売島の名産、ウニを食べることができます。この週末の天気は、土曜日に通り雨の可能性がありますが、大きく崩れることはなさそうです。今週末のお出かけの候補に考えてみてはいかがでしょうか。

※ウトウの帰巣の観察は、安全や鳥への影響を考慮して、ガイドツアーの参加をお勧めします。

 (気象予報士 吉井庸二)

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